備中を美味しく食べよう倶楽部 笠岡市

淺野ツヤ子、石田文子、櫛田弘香

NPO法人、大島まちづくり協議会 
 岡山県笠岡市大島中1839-6

0865-67-6818

 人と人とがつながるまちづくりを目指して、「海の見える家」で開催されるいきいきサロン、カフェテラスの運営にリーダーとして携わる。サロンでは地元産の魚介や野菜を使ったランチを、カフェテラスでは山陽学園大学の連携協力により、正頭漁港で獲れたガラエビのエビカツとかきあげ、大島の米を使った米粉パンを組み合わせた2種のハンバーガーを提供。大島ならではの特産品を開発中。   HP

​笠岡市レシピ  

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テーマ「こりゃたまげた!笠岡まるごと料理」

​料理教教室 2/17 大島公民館

げたフレークの進化系卵かけごはん   (たまげた丼)
たこのアヒージョ 蒸し牡蠣のカクテル
海老の麹漬け 笠岡薔薇パフェ

笠岡市

●地形の特徴

岡山県の南西部に位置し、東西13.6㎞南北33.6㎞にわたり市域面積は136.39㎢(2017.10.1現)で県土の2%を占める。東を浅口郡里庄町・浅口市、北に井原市・小田郡矢掛町、西を広島県福山市に接しており南は瀬戸内海を隔てて香川県と接している。海島山に囲まれた魅力的な町。

 ●気候の特徴

   南の四国山地、北の中国山地の間にあって年間平均温度は15度前後、年間降雨量1,100㎜から1,200㎜程度で温和で風雨は少なく典型的な瀬戸内海気候を示し、台風、地震等の災害も比較的少なく自然に恵まれた地域。

●歴史的背景

   笠岡は天然の良質な港町を持ち、中世より中国地方山間部への街道も整い、物流で大いに栄えた。戦国時代には陶山氏や村上水軍の所領となった。町の背後には、神功皇后お立寄りの伝説をのこす笠目山があり、笠岡の地名はこれに由来するともいわれる。原始、現在、市街地周辺は大部分が海であり、西大島の津雲貝塚を始め、各地区に残る古墳など、数々の遺跡がある。

●産業の歴史

      漁業は長い歴史を持ち、縄文人たちは、豊富な海産物を利用して生活していた。笠岡諸島周辺は、瀬戸内海の中でも魚の種類の豊富さと漁獲高においては群を抜いていた。

   現在では「桜鯛の浜焼」づくりは春の風物詩にもなっているが、鯛の漁は古くから行われていた。

   笠岡諸島の北木島は、良質の花崗岩・北木石の産地として知られている。

   稲作の歴史は弥生時代にまでさかのぼる。近代以降は果樹栽培(桃・柿・梨・蒲萄)、現在は桃・いちぢくが特産品である。

   平成2年に完成した笠岡湾干拓によって、生江浜、茂平と神島間の海が広大な農地となり、畜産をはじめ、バラや野菜など多くの農畜産物が生産されている。 

●現在の状況(人口、年齢層、産業、教育、観光など)

   人口48,979人(平成30年7月末現在)世帯数22,327世帯

 人口増加率△0.80%          世帯増加率0.27% 

高齢化率は県平均より高いレベルで推移しており深刻な状況。

●その他

  平成23年には道の駅「笠岡ベイファーム」が開設され、広大な花畑が隣接しており多くの観光客をあつめている。

 

本日のメニューは瀬戸内特に備後フィッシュの代表魚とされている25種の中から選び出した魚「ゲタ」「エヒ」「牡蠣」「蛸」の4種を使いました。この瀬戸内の景色は、地中海のようだといわれる中で、昔からこの恵まれた海辺にある笠岡市は、魚を新鮮なうちに料理してその味わいを楽しんできました。

殊に、最近各地で観光客誘致等の講座開設が目立ち、地元学として地域コンセプト作りが行われております。この笠岡においてもコンセプトづくりの機会があれば、昔から日常茶飯事で行ってきている『瀬戸内の小さな魚を丁寧に美味しく食べる』ことがそのまま笠岡のコンセプトにしてはと言う声もあるほどです。

郷土料理講座のこの機会に身近にあるこの環境を他地区の皆さんと共に観てよし・食べてよしと新時代にふさわしく開発アレンジできればという思いでございます。なお、デザートに使った文豆も遊休地の増えたこの地域の産物として今後楽しみながらまた農地の保全等を兼ねて栽培していきたいものです。

料理背景

たまげた丼

 

瀬戸内海のど真ん中に漁場を有する笠岡市。今が旬の「ゲタ(笠岡での呼称)」をフレーク状にしてトッピング。米はたまげた丼に適した地元産の「きぬむすめ」を使用し、臭みがなく、濃厚なコクとうまみのある卵の白身で作ったメレンゲと黄身をのせる進化形の卵かけご飯です。ブナ・ナラの木作酢・酵素・海草等特殊飼料で育った鶏の卵を選びました。炊きたてご飯とフワフワ卵、ゲタフレークの3種で奏でる食感を楽しみ下さい。

えびの麹漬け

 

笠岡近海の牡蠣は、潮位差によってプランクトンが多く発生するため味わい深い牡蠣で甘みがあります。地元で育った新鮮な香りの良いゆずや甘いフルーツトマトを使用したカクテルソースでいただきます。

たこのアヒージョ

 

水質の綺麗な海域で育った天然の大だこは甘くて風味があり、地元産の野菜と煮込んだスペイン料理アヒージョはぷりぷりとした食感がワインやビールによく合います。バケットでうま味と香りが溶け込んだオリーブ油までご賞味ください。

薔薇パフェ
ぶんずは、瀬戸内海沿岸の傾斜地でも比較的簡単に栽培でき健康食品の食材に適しています。干拓の濃厚な牛乳を使用し、ぶんず入りのアイスクリームを開発、干拓の名産品・薔薇をイメージして地元の苺、キウイで飾り付けました。

 

びわ茶

 

びわは大島地区の温暖な気候風土に適しており、昔から栽培されていました。現在は、がん予防で有名なびわ茶を健康維持のため愛飲する人が増えています。家庭でも手軽に作れるので、笠岡の元気を保持していきたいものです。
 

​まとめ

笠岡大島のまとめ  大島町つくり協議会(櫛田)

  当日の教室の反省点ではなく、笠岡レシピについてリサーチした結果

  今後の活動方針

 

笠岡市は穏やかな瀬戸内海に臨む天然の良質の港町で、瀬戸内海の中でも魚の種類の豊富さは群を抜いている。

地元のブランドコンセプト「瀬戸内の小さな魚を丁寧においしく食べる」をテーマに地元で水揚げされた新鮮な水産物また食材で作る笠岡レシピをリサーチしました。

 中でも、新たなご当地グルメとして開発中の「たまげた丼」はネイミングどおりゲタと鶏卵の進化系卵かけご飯です。

 大島地区の沖合では昔からよく獲れるゲタ(売り物にならない小さなサイズも活用)をフレーク状にしてトッピング。米は、白くて美しく、あっさりしているが味はしっかりと甘みがある地元産の「きぬむすめ」。炊きたてのご飯の上にふわふわのメレンゲ、そこにつやプルな黄身をポトリ。味の調整はゲタの奥深い味わいがある煮こごりで。黄身のコクをメレンゲが包み込むまろやかな味わいは幼児から老人までうっとりする味です。

レシピを考案したのは、料理研究家の村田裕子さん。最適な味付けを求めて何度も試作を繰り返しました。

大島まちづくり協議会では、地区内で1月20日お試し販売実施(30食限定)アンケートも実施し、貴重な意見も頂戴しており、4月販売に向け、更に会議・試作を重ね、より改善に取り組んでいます。

牡蠣はカクテルソースで、タコはスペイン料理アヒージョでシンプルに味わうだけでなく若向きに変わった味わいがしました。

ぶんずは瀬戸内海沿岸の傾斜地でも比較的簡単に栽培でき健康食の食材に適しているので、今後は遊休地の増えたこの地域の産物として、高齢者の生きがい対策の一助として、共同作業しつつ管理していき、楽しみながら農地の保全等を兼ねて栽培していきたいものです。

ぶんず入りアイスクリームはすでに好評ですが、生クリームをのせ干拓の名産品薔薇をイメージして苺・キゥイで飾り付けし、見た目にも可愛く美味しそうに改良しました。今後イベント等でも販売したいと思います。

 

 

 

 参加者の声

「たまげた丼」の感想・意見

 

・とても美味しかった

・黄身がマイルドで良かった

・ゲタフレークの味が薄い

・食べやすく、臭みがないので子供でも良い

・色合いが良く、見た目も豪華で、美味しそうで、おもてなし料理として最適である

 早速我が家でも作りたい

・白身をメレンゲにしたのがとても良い

今まで子供は白身を嫌がり、黄身だけの卵かけご飯を食べていたが、メレンゲなら白身も無駄なく使え、フワフワの食感・見た目も喜ぶと思う

早速作りたい。

 ・海のにおいのする海苔をトッピングしてはどうですか

 ・黄身が苦手なので、替わる何かがほしい(海苔)

 ・味の調整にお醤油があっても良い

 

     *貴重なご意見頂きました、今後参考にさせて頂きます

講師 村田裕子

 笠岡は備中をおいしく食べよう倶楽部の中で、海に面している地域性を生かし、浅口に続き、瀬戸内の豊かな海産物の恵みを改めて知り、学び、作り、味わう回となった。
 笠岡大島では長年にわたって「瀬戸内の小魚を丁寧においしく食べる」をコンセプトに町おこしに取り組んでいる。
 また笠岡は最終回でもあったことから、準備に充分な時間がとれたこと、またリーダーたちが各地域の料理教室を見学する機会もあり、ミーティングや試作を重ねることができた。
 リーダーの役割は単に料理教室の食材を集めるだけでなく、新しい郷土料理のメニュー作りからリーダーが率先して決定していったため、参加者のみなさんへ小魚文化を日常生活にも取り入れやすい形で、具体的にわかりやすく伝えることができたのではないかと思う。

 昨今、海に面している町でも若者たちの魚離れは著しいという。日ごろから魚を中心に食している町から、そして地元の人からの情報発信は、食文化の継承のみならず、健康的な食生活を支えることにもつながる意義もある。今後も地道で継続的な活動をしていってほしい。

備中を美味しく食べよう倶楽部 浅原真弓

 

もともと笠岡が備後圏に属し、大小31の島々からなる笠岡諸島を含む井笠地方の中核都市である。ここ最近備後圏を商圏に入れ 「備後フィッシュガイドブック」を作成し、

魚を中心にして笠岡の豊さをPRしている。

沿岸から一番遠い六島は、四国の食文化が色濃く根好き、笠岡沿岸部では備後の食文化に近い。 今回リーダーの依頼を受けて下さった大島町づくり協議会は大島地区1500戸の漁師町で、もともとは浅口市だったのだが、合併により笠岡市となった。

歴史も古くからあるこの町の「もったいない精神」は 1回目の浅口市と同じだ。

とんとこ汁も今回のたまげた丼も自然のめぐみを最後まで頂くという気持ちから出来上がった料理だろう。 しかしながら 魚の場合は通年商品とはなりにくく、ゲタ(舌平目)に変わるグチやボラ、チヌ(黒鯛)などの安価な白身の魚での対応が求められる。

また 先行して玉野が同名で「たまげた丼」を発表しているので、少しネーミングも

年間魚を使い、笠岡の飲食店でも広まるように工夫が必要である。

レシピはオリジナリティにとんでいるので、そこは強い武器となるだろう。

当日は笠岡市役所からも商工課、町つくり課からも参加頂き、笠岡全体の食の底上げになれると期待したい。

同協議会は組織もしっかりしているし、福祉、教育、観光の面でも積極的に取り組んでいるので、これからも食育活動を進めてもらえるようにお願いしていきたいと思う。

 

また総社の「ふな飯」同様、海沿いの小売店には比較的売っているが、中々一般消費者が常に手に入る商品ではないため、「どこで買えるのか」などのお問い合わせも多い。

レシピ作成と共に、販売店の表記も必要となるだろう。

観光的にはその土地に来てほしいとは言っても、魚の場合得に遠距離の場合車でも持ち帰りは厳しく、やはり そこの場で食べる事ができるのは魅力的だ。

 

ぶんず豆のアイスクリームとてもすっきりした甘さで、食べやすかった。しかしながらぶんずも生産地区が限られており(北木島)、新見の白小豆のような市をあげての、生産化が必要となる。非常に手がかかり、他の豆類よりも安価なため高齢者団体や福祉施設の力もかり、ぶんず生産普及になればと考える。 緑豆もやしの原料となるぶんずは 中国の人にとって非常に身近な存在である。中国では薬としても使われるほど解熱効果が高く、ダイエットにもよく利用されている。清熱解毒、利尿作用。体に暑気があり、目や口が乾く時には特に良い。熱性の風邪、神経のイライラなどにも効果がある。

インバウンドを考えるのであれば、ぶんず豆生産量を増やし、メニューを中国向けに作っていく事も可能である。 (中国で作られているぶんずメニュー

・・・緑豆のお粥 、 緑豆の月餅饅頭、緑豆の粉で作ったお菓子、 緑豆スープ、 緑豆麺など)